トータルコミュニケーション研究会

2002年1月研修会・参加案内

[1]テーマと趣旨

   「教師・親の手話理解を深めるために」

TC研は「日本型二言語教育」という視点で「ろう教育への手話の導入」を一貫して追求してきた。

 1999年1月研修会では、「二言語獲得」の意義と方法についての全体的序論的な研究をテーマに設定した。

 2000年1月研修会では、手話言語力を土台とした「日本語の読み書きの力」に焦点を絞った。

 2001年1月研修会では、子どもの手話の読みとりをはじめとして「ろう教育における手話使用の実際」でぶつかる諸課題に焦点を絞った。

 この間、2000年3月と2001年3月の2回、TC研北欧視察団がデンマーク・スウェーデンのろう教育を視察したのを契機として、手話を第一言語とするバイリンガル教育についての研究を深めた。

 また、この3年間だけ見ても、手話を早期(乳幼児相談・幼稚部)から使用するろう学校の数は加速度的に増えており、それに伴って、ろう学校教師やろう児を持つ親の手話についての知識・技能の向上が差し迫った課題として浮上している。

 こうした研究経過と状況をふまえて、2002年の1月研修会は、ろう学校の「教師・親の手話理解を深めるために」にテーマを絞ることとした。

 第一部「手話言語はどのような言語か」では、ろう学校の教師・親のための手話言語学入門を意図している。一つは、日本手話の比類なき使い手であり、手話についての永年の蘊蓄の保持者である伊藤政雄氏による手話論である。もう一つは、ろう学校高等部生徒との授業の中で得た知見を系統的に整理して手話言語の諸要素を抽出し、それを基に生徒の手話の特徴分析を試みた長南氏の報告である。

 第二部「子どもの発達と手話言語」では、聴覚障害児にとっての手話の使用が聴児にとっての音声語と同等の役割を果たしうるのではないか、という趣旨で次の二つの報告を用意した。一つは、0−2歳児に養育に手話の使用がどのように役立っているのか、についての実践報告である(南村洋子)。もう一つは、手話言語の発達が同時に音声語の発達の基盤をも形成するという仮説を追求するための認知言語学的なアプローチの提案である(矢沢国光)。

 第三部「手話指導の実際」では、聞こえない生徒たちに「手話言語」の何をどのように教えるか、を考える。「聞こえない生徒に手話そのものを教える」ことは、じつは日本のろう学校では、まだほとんどなされていない。だが、「日本語とはちがう言語としての手話」を自分たちの言語として愛し、言語感覚を育てるためには、手話そのものの指導は避けて通れない。「教科としての手話」授業の構想を市田泰弘氏に提案してもらう。また、すでに小学生から手話そのものを教えているスウェーデン・カンネバックろう学校の手話教育の実践から学ぶ(長谷川洋)。

  

[2]日時 2002年1月5日(土)午後1時30分〜

                  6日(日)午後4時30分

[3]会場

   国立オリンピック記念青少年総合センター

   〒151-0052東京都渋谷区代々木神園町3−1 TEL03-3467-7201 FAX03-3467-7797

   (小田急線参宮駅下車徒歩5分、地下鉄千代田線代々木公園駅下車徒歩12分)

     1/5午後は セ−403号室(定員80名)、夜は セ−401室(定員120名)

     1/6午前・午後ともに セ−304号室(定員80名)

[4]対象・定員

   ・TC研会員、聾学校教員・親、聴覚障害教育関係者

   ・定員 60名(宿泊 40名)

*TC研会員以外の方も参加できますが、できるだけこの機会に会員になってください。

 会員になるには、年会費4,000円をお支払いください。

[5]参加申込み方法・〆切

   ・所定の参加申込用紙に記入し、2002年12月25日までに

   下記へFAXまたは郵送またはメールで申し込んでください。

     〒162-0051東京都新宿区西早稲田2−2−8

      全国身障福祉財団ビル5階 トライアングル・南村洋子

    FAX/TEL 03−3203−0491

    Eメール:tryk@tokyo.email.ne.jp

※申し込まれた方には、折り返し、「参加者案内」を送ります。

[6]参加費等[詳細は「参加申込書」をご覧ください]

  ・参加費 会員3,000円 非会員6,000円[一日のみ参加の場合は、半額]

  ・宿泊費 4,600円 ・食費3食合計1,820円 ・懇親会費1,000円

  ◎合計 会員10,420円 非会員13,420円   

  ◎参加費等は当日受付でお支払いください。

 

[7]プログラム

  *講師の都合で入れ替わることがあります。

 【一日目】1月5日(土)

   12:45 受付開始[セ−403号室]

   13:30 開会挨拶・オリエンテーション

  第一部 手話言語はどのような言語か

   13:45-15:15@コミュニケーション手段としての手話の特徴/伊藤政雄(TC研会長)

   15:30-17:30Aろう学校生徒の手話を分析する/長南浩人(平塚ろう学校)

   17:30-19:00 夕食・休憩

   19:00-20:30 特別報告 カンネバックろう学校の手話指導/長谷川洋(筑波技術短期大学) 

   21:00-22:30 参加者交流会

 

 【二日目】1月6日(日)

  第二部 子どもの発達と手話言語

    9:00-11:00@手話使用で見えてきた子どもの発達/南村洋子(トライアングル)

   11:15-12:30A手話言語の発達による音声言語の基盤の発達/矢沢国光(TC研副会長)              

   12:30-13:30 昼食・休憩

  第三部 手話指導の実際

   13:30-16:00@ろう学校中学部における「手話についての授業」の構想/市田泰弘(国立障害者リハビリテーションセンター)

   16:00-16:30 閉会行事[まとめ、事務連絡、挨拶]  1630終了・解散

  

予稿集・参加者名簿は当日お渡しします。

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