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1999年9月27日
米内山代表とご遺族からのメッセージ
泉宜秀君を支援する会
代表 米内山明宏
fax 0424-95-2256
9月3日金曜日、午前0時半頃、立川市の市道で後ろからきた車にはねられ死亡した泉宜秀君のひき逃げ事故死について、24日、地検八王子支部は、容疑者を業務上過失致死及び道路交通法違反で地裁八王子支部に起訴しました。
この事故では、最初、「泉君は耳が聞こえなかったため、エンジンの音が聞こえず避けられなかったとみている」というような報道がされていました。この表現では、泉君の方に過失があるようなイメージを与えます。事実、私たちろう者・聴覚障害者は、何か事故があるたびに「聞こえないから」という見方がついてまわります。運転手に大きな過失があっても、ろう者・聴覚障害者が被害にあった場合、被害者の「聞こえなかったから」を理由に運転手の過失が見逃されやすくなってしまうのです。このため、ろう者・聴覚障害者の間から不満が続出しました。そこで、有志の間で7日に「泉宜秀君を支援する会」を設立することになり、泉宜秀君やご遺族の皆さんを支援することにしました。
私たちろう者・聴覚障害者は危険信号の察知、予防の方法が聴者(耳の聞こえる人)とは異なっていること、被害者の「耳の聞こえない」ことに対する予断や偏見をもたずに、加害者の過失の有無について捜査をしてほしいと捜査関係者及びマスコミの皆さんにお願いしてきました。
皆様のおかげを持ちまして、本件が起訴されることになりました。支援してくださった皆様にお礼を申し上げると共に、マスコミの皆様にもお礼申し上げたいと思います。
これから裁判が始まりますが、裁判において、ろう者・聴覚障害者に対する偏見をなくして適正な審判をしていただく必要があります。それで、これからも引き続き、亡くなった泉宜秀君及びご遺族の皆さんを支援していき、ろう者・聴覚障害者に対する偏見をなくす運動をしたいと思います。
なお、泉宜秀君のご両親の等さん、千年さんからのメッセージを預かりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
父・等(ひとし)さん
大切な息子には、いつかは大阪に帰ってきて、家を継いでもらおうと思ったのに、事故で息子がいなくなってしまい、本当に残念でたまらない。
今まで、米内山さん、木村さんたちたくさんの人々に助けていただき、本当に嬉しく思う。
運転手には、怒りの気持ちがまだ残っている感じで、毎日夜眠れない日が続いている。今もまだ夜眠れない。
息子がデフトピアの店長をやっていたときに、東京のアパートでシェーカーの練習をしていたようで、アパートに酒、ウィスキー、ワインなどが残っている。毎晩、息子のことを思い出しながら、少しづつ息子が残した酒などをのんで気をしずめている。
毎日、現場近くの道路を見守っている。自動車はちゃんと歩行者に注意して走行している。容疑者も歩行者優先のことを頭に入れて運転してもらえればよかったのに、と思う。
母・千年(ちとせ)さん
息子が死亡して本当に残念です。
今回の起訴で、息子はわるくないということがはっきりわかりました。
息子が車にひかれなければ、今もまだ元気な姿をみせてくれるのに、と思うと本当に残念です。
酒をのまないで、スピード違反もしないで気をつけて運転してくれればよかったのに、と思います。
東京にくるときは、毎日毎日現場を見ていますが、息子が生きていてくればよかったのに、と思うと、無念な気持ちです。
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更新日時 : 2006/08/24 14:23:06 +0900
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